こちらでは、手記の中では詳しく語られなかった時代背景・ゲームの基本的知識、
さらに木陰家独自の設定を織り込んで説明していきたいと思います。
あくまで、管理人の手によるものですので表記不足・さらには勝手な自分設定が入るなど
オフィシャルとはほど遠い可能性が所が多々あると思いますが・・・(汗)
すこしでも、俺屍の世界を知る一助となれば幸いです。
もちろん、ゲームをやった方が数倍良いのは当然です(笑)

○…ゲーム全体の説明 □…当家(木蔭家)独自の設定
8月2日:「唯一品etc.について」「唯一品 詳細について」「当主の指輪について」追加
5月29日:「一族の成長について」追加

俺屍世界設定

○全体背景
時代は年号の通り平安時代。
豪華絢爛な昼の相と浄闇の夜の相が織りなすミステリアスな時代です(笑)
物語の始まりの1018年とは、時の天皇・桓武天皇が平安京に遷都してから、
つまり平安時代の幕開けから204年後の世界となります。

さて、ここまでは史実通りですが何せここは俺屍の世界。
こちらの世界には人に仇成す存在として”鬼”という存在がいます。
姿形は千差万別。分かっているのは都の周りに巣くい、人間を襲うという事。
そして、それらの鬼を支配しているのは都より北にある霊山【大江山】に住む【朱点童子】という赤鬼。
そして、度重なる鬼の蹂躙によりかつての栄華も見る影もなく荒れ果ててしまった都。

そして、鬼と対を成すように存在する多くの神々。
彼らは下界と交わらないを常とし下界の事など露知らず、
人とは別の次元世界・神界に住む存在。

そんな世界が「俺の屍を越えてゆけ」の舞台となります。

○一族について その1
もちろん、人とてただ手をこまねいていた訳ではありません。
かつて何度も朱点討伐隊が組織され大江山に派遣されました。
ただし、その奥深くまで行って討伐に成功した者は誰一人としていませんでした。

ところが、ある年の終わり。
ある剣士と薙刀士という夫婦の2人組が大江山に登りました。
その名を男は【源太】、女は【お輪】という二人のみでありながら剛の者として有名でした。
彼らは、大江山の奥深くまで行き、遂に朱点童子と相見えます。

しかし源太は朱点の策に倒れ、一人残ったお輪に朱点はあるものを突きつけます。
何とそれは都に残してきたはずの二人の間の赤子・・・その赤子が貴方です。
子供を人質に取られ、降伏したお輪はやがて何処かへと連れ去られます。

そして一人残った赤子に朱点は呪いを掛けます。
【短命の呪い】という長くて2年という短い一生を急速に成長しそして死に至る呪いと
【種絶の呪い】という人と交わり子を成せぬという2つの呪いを。

○一族について その2
約束通り、命”だけ”は助けられた赤子。
とは言っても呪いを掛けられた状態では既に死んだ者と同じ。
そんな中、突如現れた神々。彼らはその赤子を保護し、神界へと連れ帰ります。
やがて、成長し目覚めたその子に対して彼らは語りかけます。
呪いの事、朱点の事、朱点を討てばその呪いは解ける事・・・

そして、呪いの1つである【種絶の呪い】に対抗する為に
神と交わり神と人の間の子を成す・・・【交神】の提案を持ちかけます。
人の血に神の血を交ぜる事によって、生まれた子は人を越える力を宿す。
そして、いつの日か朱点を討ち果たせと。

他に選択肢が無い中で、その子はその案を呑み、やがて設けた子と共に地上へと下ります。
朱点の呪いを討ち解く為に。

□一族の成長について
はっきり言ってかなりの個人差があり、明確な線引きは出来ない…という所です。
ただ、一般的な成長度合いを挙げると
0〜1ヶ月:0週=0歳(※3歳) 1週=2歳(3歳) 2週=3歳(4歳)
3週=4歳(4.5歳) 4週=5歳(5歳)
1ヶ月=6歳頃(6歳)
2ヶ月=9歳頃(9歳) ()…精神年齢 ※は表層には出ない
以後一歳ずつ年を取って行き交神可能年齢…元服時8ヶ月=15歳頃という換算です。

15歳というのはかなりアバウトに決めましたが、
平安時代では男子は12〜16歳頃に元服=初冠が行われていたというので大体このくらいかと。
ただ、女子の場合は13〜14歳頃に成人の儀式として裳着が行われていたとの事ですが
当家では男女平等に8ヶ月15歳頃です。
理由は多々ありますが…一番の理由としては一族では男女間の肉体的労働の差が無いというのが
大きいのではないでしょうか。鬼を狩るという点では等しくやっている事は同じですし…

但し!これはあくまで平均なので個人個人の成長度合いは著しく違います。
例えば、天界より家に来訪する時も新生児から5歳児までまちまち。
その後の成長も肉体的成長が10代前半で止まってしまう者もいれば
30代まで老け込む者もいます。
精神年齢は、比較的上昇していきますがそれさえ止まったようになる一族も数人…

ただ、一環して言える事は
・肉体的には幼年期に劇的に成長しあとは緩やかになる。
・精神的には更に分かりづらい。 IQ(知能指数)は全体的に高めですが
 精神年齢…EQ(感情面的知性)が非常に個人差があると言う事です。

ちなみに、幼年期の精神年齢が高いのは天界にてある程度の教育を施されているからです。
つまり、言語能力などの基本知識は天界にいる…
もっと言えばまだ地上へ降りる体が出来てない時に吸収します。
そして地上に降りる際に自分の体に入り地上に行く訳です。
ここの流れについては、今後1席を改めて設けたいと思うので今はご勘弁を。

そして、今度は地上での生活が始まっていくうちに肉体と精神が馴染みバランスが取れる訳です。
では、他に親神との記憶はどうなっているのか?という事ですがこれはまた個人差が…
さっぱり覚えていない者もいれば、朧気に覚えている者有り、完璧に覚えている子もいます。
ただ、深層心理には深く残るので結構今後の生活に影響を及ぼす事は言えると思います。

かなり、当家設定が入ってしまい分かりづらいかと思いますが…こんな感じです。

※初代父娘に関しては例外中の例外です。
初代は、肉体を持ったまま長い間天界にいたので外見18歳で止まってしまってます。
逆に初代娘は地上に降りる寸前に生まれているので4ヶ月で外見9歳です。
精神年齢も初代はかなり老け気味。娘は実年齢より幼くなる傾向有り。
なんだんだ、このちぐはく親子(汗)

□唯一品etc.について
俺屍の世界には、出典の謎な数々の道具が多々存在します。
見るだけでその能力を身につける【術の巻物】・【指南書】
絶大な効果を誇る【唯一品の武具】などなど…
これらは一体どのようなもので何故ここにあるのでしょうか。

結論から言うと、あれらは遙か昔に神々が地上に関与した名残ではないかと。
俺屍では実体としての神々がいますが、
彼らがまだ地上にいた頃の技術、もしくは天界にいる時の単なる気紛れ…
理由は多々あるでしょうが、要は神の知識が詰まった道具として地上に残ったものだと思います。

ちなみに、何故そんな道具がゴロゴロと都近辺に集まっているかというと
この時代はまだ京を中心としたごく限られた範囲でしか、文化は発展していませんでしたし
必然的に人間もあまり離れない為、あまり散逸しなかったのではないかと。
(逆に、都に来る人によってそういう道具は集まってきますし)
しかし、度重なる鬼の襲撃によって各々大事にされてきたそれらは見事に略奪される訳ですが…
それを逆に集めて収集する一族もなかなか侮れませんね(笑)
※もしかしたら、一族がそういう道具を集めているのも
”地上非干渉派”の神の意図に沿ったものかも知れません。
収集がつかなくなった過去の遺物を集めて置いてくれる訳ですから。

なお、こういった神々の力のこもった道具を、ここでは【神具】と呼ばせて頂きます。
…わかりにくいですかね?(汗)

□唯一品 詳細について
勝手ながらも上に引き続いて、それぞれの自分なりの解釈を書かせて貰いました。
【指南書】
見るだけで、その職業のノウハウを習得出来る正にアンキパン(出典ドラえもん)もビックリの代物です。
その詳しい内容ですが…「その職業における技術・知識などが体系的に凄く集約されて書かれている」
教科書的なものでは無いかと思います。
恐らく、古代の神が自身の技能について書いたものでは無いかと…
なので理解する事さえ出来れば、ごく短期間でその道の達人になる事も可能です。
…しかし、幾ら短期間で成長する一族とはいえ赤子の時にこれが分かるのか…?
もしかしたら読んだ者の脳に直接情報を刻み込むような術が掛かっている可能性大です。
これならば、赤子だろうが一般人だろうがたちまち武芸百般に通じるプロです。

けれども、その場合相性とかそれに耐えられる容量とかが問題になりそうですが。
相性が悪ければそれを読んでもチンプンカンプンでしょうし、
たまたま相性が良くても、その情報量に耐えられなければ廃人コース確定です(汗)
(これが一般人に指南書の影響が無い理由)
一族の場合は、半分神の血が流れていますから万事問題無いですけれども…

ちなみに、選考試合などで現れる剣士や大筒士ですが、彼らが何故その技能を持っているかというと
1・自己流で磨いてきた 2・以前に指南書を見て理解できた 3・2の人から相伝で伝わってきた
のどれかかと思います。
1については殆どいません。天性の才能と長年の経験から発生する偶然の産物です。
多分俺屍の世界でも殆どいないのではないかと。
2についてもこの時代に存命中の人はいません。
彼らは以前まだ世に流れていた指南書をたまたま見つけて
偶然にも理解出来た人々です。彼らの大半はその能力で立身出世したり、大家の始祖となったり
俗に言う歴史に残る人物達になっています。
俺屍に登場する方々はほぼ全て3に該当します。
つまり、たまたま指南書を理解出来た人物がそれを長年の指南や稽古で
自分たちの子や門下生に伝えてきたものです。
要は人間が親から子へ生きる知識を伝えてきたように、その技能もまた伝わってきた訳です。
もちろん、その過程で各々アレンジが入りますので一族が使う「オリジナルの」技能とは
結構違うものになっているのもしばしば…
その始祖が指南書の全てを理解出来たかも確率が低いですし。

とにかく、寿命が極端に短い一族ではそんな悠長な事は出来ませんので
指南書は必須の道具となる訳です。

【術の巻物】=術書
”巻物”ではイマイチしまらないので”術書”と読んでも宜しいですか?(笑)
これも指南書と同じく読んだ者に直接その術の情報を植え付けますが、こちらはより対象を厳選します。
この術書を読んで内容を完全に理解出来る者…
その人だけがその術書を読み解く事が出来、術が使えるようになります。
その術を使えない者が読んだとしてもその内容を理解する事は出来ないようなっています。
これは”理解”というより”体現”というものに近いものがあります。
ある意味、中途半端に刻み込まれないだけ指南書よりもよっぽど安全です。
もちろん、情報を刻み込まれなくとも書かれている内容だけで術を習得する事も出来ますが…
恐らく一生掛けて出来るか出来ないかレベルでは?(汗)

但しこちらは指南書と違い、生まれ持った素質の他に
現在の能力によってその術を使える条件を満たしますので
結構、術書はあるけれど習得出来ない…という事が多々あります。
なので、一族にとってみれば職業の技能を身につけるよりもよっぽど苦労します。
なお、術についても職業と同じく人間の間で伝わっていたりもします。
但し、その術を使える能力(精神力や魂の強さか)を満たすのが殆どいないうえ
術を行使出来る素質が殆ど血縁に依存しますので
本当にごく限られた人間しか使えないというのが現実です。
ゲーム中に登場する阿倍晴明がポンポン術を使うのは
能力も去る事ながら素質が抜きんでているからですね。

【唯一品の武具】
これは…正直な所、そのままなのですが…
昔、神々が自作なさった物、という事だと思います。
特に最後の辺りに出てくる強力な物はかなり高位な神によって作られたものではないかと。
但し、幾つかの物は術を使えたり、そういった特殊な武具を作るのに通じた人間の手によって作られた
のもあります。
例えば【ブンブン刀】辺りとかは、古代にそういった霊力に長けた人間が作ったものではないか…
もしくは、あまり能力の無い神が作ったか…
いずれにしろ、唯一品といえどもピンからキリまであるもので。
統計的には、神が作った物にはより古来の方が。
人間が作った物は近代に近い方が完成度や能力が高い傾向があります。
(人間は成長しますが神は成長しないので当然といったらそうですが
但し、ゲーム開始直後では度重なる騒乱によってそういった技術も失われかけてますが…)

ちなみに、属性付きや祝福された武具に関しては、
その通り何ならの呪術が込められているものだと思います。
例えばブンブン刀なら振るう時に周囲の風をある程度操る事が出来るとか…
もちろん、この能力も術を掛けた存在とそれを使う使用者によって大きく幅が出ますが。

□当主の指輪について
さてさて…ゲーム序盤より何の説明も無く渡される【当主の指輪】。
当主を継いだ際に装備され、その者が死ぬまで外れないという数ある道具の中でもかなり特殊な存在。
(ちなみに、当一族では死期が近づくと外す事が出来るようなりますが)
効果は、装備者の各種能力向上。
更に、戦闘の際に使うと封じられた初代の父である”源太”を呼び出し攻撃を仕掛けるという
恐ろしく謎に満ちた指輪物語…(笑)
これは一体何なのでしょうか…私的見解を述べさせて頂くと、
”呪い”なのだと思います。

まず、指輪本体ですが…何と恐ろしい事に源太本人の死体から作られています。
…正確に言うと、源太の体に何らかの術を施し指輪にしたのだと…
つまり、主成分は骨と肉中の炭素ですか…
もちろん、強度は金属に何ら引けを取らないよう出来てますが。
そして、問題の中身。
これは…簡単に言えば源太であって源太ではない。
要は自縛霊の類のようなものだとお考えください。

ここで、話は脱線しますが生命の魂の構造について。
魂と言っても、具体的には【魂(こん)…その人の意識本体】
【魄(はく)…魂の入る器。肉体と魂を結びつけ、生命力の源泉となるもの】
さらに魂からは精神力。魄からは生命力…つまりゲーム中で言う【健康度】が発生します。

さて、脱線しましたが、つまり指輪に存在するのはこの内の魄だけです。
魂などはとっくにあの世か鬼にでもなっているか…
つまり、元の肉体から作った指輪に力を出す魄のみを入れたもの…それが【当主の指輪】です。
それを使用する事によって、魄から力を貰い能力が向上し
更にそれを解き放てば、不安定ではあるものも源太の形を取って攻撃してくれると言う訳です。
ひと月に一度しか使えないのは、恐らくその解き放つ生命力が一回使うとひと月溜まるのに掛かる
という事では無いかと…(そして、一回分しか容量上取っておけないと)
死亡寸前の者がこれを装備すると寿命が延びるというのも
この指輪の魄を一時的に借りる事によって伸びているのだといえます。

無論、魂は入っていないので源太の意識というのは全く介入していません。
要は、ゾンビやグールのようなものだと…ただ、それを指輪に加工して利用しているだけです。
生前の肉体を使ったのも、魄を入れる時に都合がいいからです。
それに、同じ血を引く一族にも良く馴染むからだと…
装備したら外せないのも、あまりに装備者と深く関わる為。
死に際には外れるのは、その結びつきが緩くなるからです。

そして、最大の疑問。製造者は誰なのか…ですが
これが決まり切っています。現天界最高権力者【太照天 昼子】その人です。
赤子の時の初代を大江山から連れて来る時に、その場で制作したものと思われます。
何故、そんなものを作ったのか。
ただ一つだけ言えるのは、「全て計画通り」だったと言う事です。